ブナの沢旅ブナの沢旅
▲トップページへ
2021.08.30
尾瀬の沢遡下降で二つの湿原を繋いだ山旅
カテゴリー:雑記帳

すこし寂しかった夏が終わろうとしています。8月最後の週末はようやく天候も安定して山日和なのですが、行きたい沢は平水に戻るまで待つことにして困った時の尾瀬の沢、に落ち着きました。今は、ワクワク感と安心感という一見矛盾する要求があるため、お気に入りの沢で泊まり、湿原を二つ繋いで未遡行の沢を下るというプランとなりました。

かなり小ぢんまりとした沢旅に落ち着いたけれど、小滝とナメをちりばめたきれいな北岐沢をのんびり歩くことができました。最初に訪れたのが2009年で今回は下降を含めると4回目です。こういう沢が好きなんですね。翌日は小松湿原から鬼怒沼へ。鬼怒沼も好きなところで、北岐沢を歩く時はいつも立ち寄っている湿原です。

そして何よりも今回の沢旅で印象深かったのは、初見の東岐沢でした。鬼怒沼入り口から源頭部に降ってしばらくすると緑の苔に覆われたナメが続き、時々滝となっても階段状の苔滝なのです。あわさる枝沢もみな苔、苔、苔のナメともなんとも言えない様相。うれしい驚きが続きました。けれど下って二股から先は溪相が一変。荒れたゴーロ沢が続くのです。かつては登路であったため、随所にテープがあって水量が少なければ時々渡渉しながら沢沿を歩けるようです。

そんなわけで沢遡行の対象になるかというと微妙なのかもしれません。今回は下降したのでハイライトが前半だったため後半がだれてしまいましたが、遡行すれば前半我慢して後半お釣りがくるほどの良さを感じることができるような気がしました。欲張ったため2日目は久しぶりの10時間行動となりましたが、寂しかった夏の終わりをこんな風に、性格の異なる沢と湿原を繋いで歩くことができてよかったと思っています。

 

 

 

 

 



0 Comments

No comments yet.

Sorry, the comment form is closed at this time.