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2021.06.07
会津百名山が他の百名山と違うのは。。。
カテゴリー:雑記帳

などと思わせぶりなタイトル。巷には日本百名山にならった〇〇名山があまた作られており、地域ごとだったり県別だったりお花や三角点、標高などなどいろんな尺度で選定されておりネットで簡単に知ることができます。多くの人にとってそうした情報は山選びの格好のガイドになるでしょう。以前「日本秘湯を守る会」に登録している「秘湯」巡りを楽しんでいる友人と温泉巡りの話題になったとき、「秘湯の会」の温泉に行くのは行き先を考えなくていいから楽なのだとのこと。その時、そうか百名山と一緒だなと思ったものでした。

山の楽しみ方は千差万別なのでそれはそれでよし。自分はきれいなブナの森があって里の歴史が感じられるような山歩きが好きなので、〇〇名山とはご縁がなく、たまたま百名山だったというくらいです。それで、何が言いたいのかなーですよね。すでにお知らせしているように沢シーズンにもかかわらず今はまだ沢に行けない事情があるため山歩きを楽しんでいます。それでこんな時だから気になりつつも後回しになっている南会津の山に行ってきました。

南会津山の会の会報集「(続含む)いろりばた」や佐藤勉「我が南会津」、川崎隆彰編「会津の山々・尾瀬」、羽田寿志「知られざる山々」、川崎精雄編「(続含む)静かなる山」、川崎精雄「雪山・藪山」などをこれまで読んできました。とくにこれらの本のほとんどに名を連ねている川崎精雄さんの紀行文が好きで、そこに描かれている山はみんな歩いてみたいと思っているほどです。(こういうところはかなりミーハーかも。。)最近は山の記録というと写真が中心で写真にキャプションや短い説明をつけるくらいの軽い記録が多いし、たしかに百聞は一見にしかずかもしれません。敬愛する先人たちの記録には写真はほんとに稀です。でも地図を広げて景色や雰囲気を思い描き憧れを抱かせる力があります。そしてそれが楽しいのです。

その中から今回は大嵐山〜湯ノ花温泉〜大博多山〜駒止湿原の山旅を楽しんできました。大嵐山は冬に登った枯木山山頂から続く尾根の先に姿良く見えた山でした。(余談になるけれど、枯木山が会津百名山に入っていないのはどうしてだろう。「ふくしま百山紀行」の奥田博氏は枯木山を「無名で、奥深い、何の取り柄もない、偉大な山」ゆえに「会津らしい山の代表」だと記しているのに。。)大博多山は積雪期に古町丸山から近くで白く見えた峰が印象的だった山でした。気がつけばどちらも会津百名山にエントリー。(ここでようやく会津百名山登場)

会津百名山はさまざまな百名山をハンティングしている人たちには相手にされていない?かもしれません。でもわたしは南会津方面に比較的足を運んでいるので意外なことに会津百名山のリストをみると40座ほど登っていることに気づきました。会津百名山が他の百名山と一番違う点は登山道がない山が多い点です。つまり無雪期は藪山なのです。藪山を百名山に選ぶなんて。。ですが、そこが会津百名山の魅力でもあると感じます。積雪期には藪山が時には美しい雪稜をもつ雪山になるのです。より昔の姿をとどめている山たちともいえます。なので、登山適期は残雪期です。また日帰りできない山も多々あり、当然避難小屋などはないためテント山行となります。立派な日本百名山は踏破できても藪山の多い会津百名山は難しいかもしれません。その代表的な山が私が愛してやまない丸山岳です。かつて会津朝日岳から登山道が切り開かれたようですが、いまは廃道藪化しています。だからいいのです。ずっとこのままでいてほしい。

と、話が粗雑散漫になってきたけれど、まあ敢えて百名山ハントするとするなら会津百名山をしてみようかななんて、思わなくもありません(そのうちに。。)。今回はたまたま新しく2座を追加してきたという次第です。帰路に林道が開通したばかりの駒止湿原にも立ち寄ってきました。ワタスゲがもう少しで見頃という感じで目覚めたばかりの湿原でした。ここは数年前の残雪期に舟鼻峠から七ガ岳に縦走した時の中間地点で真っ平らな雪原を横断したことが懐かしく思い出されました。

個別の感想文は後日に作成します。(そういえばまだ丹沢三峰も放置状態で、困ったことにこのところ気力がわかないのです)

 

  

 

 

 



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