沢シーズンが本格化する中で、内心ぐっと我慢の日々です。近いうちの再開に備えせめて足腰をきたえておこうと、今回は少し長めの山歩きです。なんとか天気がよさそうなのは近場の日曜日。お花の季節でもありどこも人出が多いだろうなあ。ということで日曜日でもあまり歩く人が少なそうで、大好きなブナ林がある丹沢三峰へ行くことにしました。(予想通り、バスを降りたのは私たち含め数人でした。)
麓はヒルの多発地帯であることがちょっとは頭をよぎったけれど、以前5月に行った時はなんともなかったので対策をとらなかったのです。前夜雨が降ったようで枯葉に覆われた地面は濡れています。しばらくして足元を見ると「きゃあ〜」さっそくヒルにとりつかれ、それ以後はずっと払っても払ってもいつの間にやら忍び寄ってきます。足元ばかりが気になって落ち着きません。暑いだろうからと久しぶりに山スカートはいたのになあ。。でもまだ出始めたばかりなのか2センチ前後のベビーなのでわりと容易に蹴落とせました。最初はきゃあきゃあ言ってたけど、だんだん慣れてきて指でつまんでパチンと弾きとばしながらの山歩き。中には孵化したばかりのツブツブも。これから梅雨入りしたらあの子達が成長して大変なことになりそうです。きっと大山三峰でも同じような状況だったのでは?なにしろ梅雨時は晴れていても傘をささないと上からヒルが降ってくるって聞いてましたから。
出だしはとんだヒル騒動からはじまったけれど1000mを越えたあたりから出没しなくなり、かわりにシロヤシオが目立つようになりました。すでにほとんどは散っていましたし、お花狙いではなかったのでブナの新緑を愛でながらの山歩きで満足でした。三峰周辺のブナは2週前に歩いた石棚山陵のブナよりももっと原生林の広がりと雰囲気を残しており、久しぶりに歩いてその素晴らしさを改めて感じました。
さらに標高を上げるにつれ、まだ咲いているシロヤシオが目立ち始めました。丹沢山に近づく大礼ノ頭付近からは登山道だけでなくちょっと奥に入った斜面に満開のシロヤシオが群生していてビックリするほどでした。以前に歩いた時はもっと標高の低いところのシロヤシオが満開で山頂付近はまだ咲いていなかったから気づかなかったようです。とたんに足が止まってしまいました。お花は二の次といいながらも、やはり素直にきれいだなあ〜と寄り道ばかり。
丹沢山に着くととたんにハイカーが大勢休んでいました。それでも塔ノ岳よりずっとずっと少ないのだけれど、三峰コースはあまりにも静かでした。みなさんピストンのようですが、もう少し先に足をのばせばとっておきのお花の群生地があるのにもったいない気がします。確かに三峰コースは登山口から山頂まで11キロの長丁場です。今回は前半のヒル騒動と後半のシロヤシオ鑑賞プラス体力低下でで5時間半もかかりましたが、いつもまた歩きたいと思える山歩きができるのです。
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