2020年5月28日
緊急事態宣言の全面解除に合わせ、5月25日に山岳四団体の新たなガイドラインが発表された。これによりまずは県内の山へ行く事から再開できるようになったので、さっそく葛葉川本谷で沢シーズンを始めた。まだ制約はあるけれど、自粛中に計画した沢旅を少しずつ実現したいと思う。
遅めの出発だったが他に入渓者はいなかった。葛葉川は毎年のように遡行しているベーシックな定番沢。昨年は骨折後のリハビリに2度お世話になった。山は2ヶ月ぶりで体力も落ちているため、またまた葛葉から始める事にした。
登れる小滝が連続して初心者だけでなく経験者もルートを変えれば楽しめる。。はずなのだが、どうも調子がよくない。足が上がらない、立ち込むための脚力がない、バランスが悪い、など久しぶりの沢登りで衰えばかりを感じてしまう。ロープワークの確認だと、板立ノ滝では珍しくロープを引いてみたが、何かと手間取ることばかり。
などとネガティブな事ばかりを書き連ねたが、これからもう一度やり直せばいいのだから現状を知る事ができてよかったと思う。しばらくは丹沢を中心の日帰り沢で、トレーニングを兼ねて体を慣らしたいと思う。
久しぶりに山に行き、沢に入って気持ちがよかった。5月末の遡行は初めてだったが、上部の富士型ノ滝を越えたあたりから沢筋や岩陰にヒメレンゲがたくさん群生していた。溪相がとくにキレイな沢ではないけれど、このような可憐な花のシーズンが葛葉にもあることが印象的だった。
目印のある沢の終了点だが、ここから尾根に取り付こうとすると今は崩れた土壁にはばまれる。終了点のもう一つ先の分岐から入ると土壁上のガレ沢に降りて尾根に取り付く踏み跡があり、今はこちらがメインルートになっているようだ。久しぶりの山なので、いつもはパスしてしまう三ノ塔まで足をのばした。展望は霞んでいたが静かな山頂でしみじみと、また山や沢歩きができる幸せをかみしめた。
入渓点9:00ー三ノ塔13:15/13:45ー大倉15:20
翌日からさっそく体じゅうが筋肉痛でトホホなのだけれど、それも楽し〜ということですね。