ブナの沢旅ブナの沢旅
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2019.05.18
檜洞丸石棚山稜の孤高のブナ倒れる
カテゴリー:雑記帳

雪の春山シーズンが終わると山々は新緑に萌え始めます。沢シーズンを迎える前に、新緑ハイキングを楽しむのが恒例です。今年はブナ林がきれいな石棚山稜を歩き、檜洞丸から犬越路に下ってみました。わたしの丹沢ハイキングはバスで行けて登山道があるところなので、毎度代わり映えはしませんが、半分はたくさん歩くトレーニングだと割り切っています。

石棚山稜を歩いて登山道が東にカーブする所は緩やかな沢の源頭部のようになっていて特にブナ林が美しいところですが、鹿柵ができてからはちょっと興ざめですね。緩やかに下ると広い鞍部にはトトロの森の主のような半ば朽ち果てそうなカツラの巨木が鎮座。檜洞丸から下ってきて初めて見たときは少しガスっていることもあり思わず息をのんで立ち止まったことをよく覚えています。

カツラの巨木の鞍部から北向きに緩やかに登っていくのですが、途中にひょろりとした背高のっぽのブナがポツンと一本そびえ立っています。2008年に最初に見たときから一人で頑張ってるなあと愛着がわき、勝手に「孤高のブナ」と名付けていました。以来冬の陽だまりハイキングで何度も歩いてその度に写真を撮っていました。写真は左から2008年11月と2015年9月、右が最後に見た2018年1月のものです。(クリックで拡大)

  

今回も若葉の「孤高のブナ」はどんなだろうと楽しみにしてきたのですが、あるべき場所に見当たりません。通り過ぎてしまったようで気になり、引き返してあたりの斜面を探してみました。そうしたら悪い予感が的中してしまいました。根をたくさんのばした大きな土の塊がむき出しになり、土の裏側にに孤高のブナが倒れていたのでした。

去年の1月に見たのだから、この1年の間のことです。そういえば、去年は横浜でも瞬間最大風速が50mを超える台風がありました。我が家のベランダの仕切りが吹っ飛んでしまったくらいです。その時にやられたのかなあ、などあれこれ憶測。これであのノッポを支えていたのかと驚くほど、根が細く浅いことも意外でした。なんだか寂しい気持ちに襲われましたが、記録をしておいたことがせめてもの慰めです。何事にもいえることですが、記憶を記録するということは、とても大切なことだと日頃感じています。

 

そういえば、今回は恒例新緑ハイキングだったのでシロヤシオなどのことはあまり念頭になかったのですが、5月17日現在ではほとんどがまだ蕾も見られない状態で、ブナの芽吹きも例年より遅いようです。山頂はまだ冬枯れ状態で、わずかに豆桜が咲いていたくらいでした。あと10日から2週間くらい先でしょうか。昨年は当たり年だったらしいのですが、今年は花の着き具合はあまり良くない印象でした。

P.S 石棚山稜ではずっとミツバツチグリという可憐な黄色い花が沿道を飾っていたのが素敵でした。

 



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