ブナの沢旅ブナの沢旅
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2018.08.17
中川川モロクボ沢〜滑棚沢(中退)
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2018年8月15日

最近は午後になると頻繁に山沿いで雷雨が発生しているため怖くて沢にいけなかったのですが、ようやく一段落したようなので近場の丹沢の沢にでかけてきました。予報では終日晴れマークが出ていたのだけれど、う〜ん違ってました。

モロクボ沢は丹沢でのお気に入りの沢です。なので珍しくこれまで5回も行っていて単独でも遡行しています。モロクボ沢は見所が前半に集中していてあとはゴーロ歩きなのですが、それでも最初のころは穏やかな渓相が気に入って源頭の読図に精を出したものでした。似たような小さな枝沢がいくつも出てきて、自慢になりませんが一度も同じところに抜けたことがないという沢なのでした。

しばらくブランクがある間に人気も高まり、水晶沢だの滑棚沢だのと枝沢も遡行対象となっていました。しかも本流よりも面白いということで、最近では本流を最後まで詰めるよりもどの枝沢を選ぶかというのがトレンドになっています。

そこで我がブナの沢旅でも、2年前に再開したときは水晶沢を遡行して好感触。では次は滑棚沢だと、今回向かったのでした。水量は思ったほどは多くなく平水より多少多め程度。大滝は右岸の岩溝をロープを出して登りましたが、最初の一歩が背が低いと難儀します。抜け口は残置がなくなりスッキリしていました。手足があるので、それほど難しくなかったです。

大滝上からはほんとうにこれが丹沢の沢かと見紛う美しいナメ滝があらわれます。全国区の沢にも引けを取らないステキなところなのですが、残念なことにあっという間に終わってしまいます。大滝登り開始からハイライト終了まで、私たちのゆるいコースタイムでもわずか40分ほど。せめてこの倍ほどあればなあと、いつも思ってしまいます。

今回は滑棚沢を詰めてから水晶沢左岸尾根を下るつもりで、滝付き堰堤をこえてからのゴーロ歩きもしばし我慢。のつもりでした。一方晴れ予報はどこへやらで、空はどんよりとした雨雲が立ちこめ、パラパラと雨粒が落ち始めました。モチベーションが下がります。またナメラ沢のように雷雨にならないとも限りません。

出合で休憩した時、どちらからともなく、この沢を詰めて善六のタワに出てしまおうかという声がでて全員さんせい〜。新緑の晴れた日に出直せば、ゴーロでもきれいな沢歩きになるだろうということで納得したのでした。こういうところが軟弱なことは自覚してるけれど、それが自分流なのでいいのです!

ということで、さっそく別の意味で未知の枝沢に入りました。多少荒れた感じはありますが、中盤はいい感じのナメが続き歩きやすいではないですか。すぐに稜線が見えてきて三俣となります。鞍部にでるつもりで真ん中の窪を登ったのですが、ザレの急斜面の挙句予定よりも少し西沢よりの枝尾根に出てしまいました。

地図をよく見ると、三俣の右に入ってすぐの分岐を左に進むべきでした。案の定鞍部にはそれらしい踏み跡が上がってきていました。こんな簡単なところで地図の小さな分岐を見逃したのが悔しく、いつまでたっても読図は上達しないと嘆きながら登山道を下り、下棚を見学して機嫌を直し、短い沢遊びを終えました。

 

 

 

(越場ノ沢のナメと源頭部)

入渓点9:45ー越場ノ沢出合11:45/12:05ー善六のタワ12:30/12:40ー下棚13:45/14:00ー西丹沢ビジターセンター14:30