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2018.05.15
沢始めで足尾の沢へ@餅ヶ瀬川押溜沢
カテゴリー:雑記帳

足尾の山旅二日目は餅ヶ瀬川押溜沢へ。今シーズン初めての沢ですが、そういえば昨年の沢収めも足尾の沢でした。最近足尾に足が向くのは、厳しさのない穏やかな渓相を求めているからなのでしょう。

当初は小法師岳を組み入れた泊まりの沢を探したのですが、始点と終点が離れていたり時間がかかったりで現実的でないことがわかり、日帰り二本に分けたのでした。この山域の沢を探すときは「その空の下で。。。」をよく参考にさせてもらっています。今回もそうでした。沢シーズンが始まり、広田さんが奈良の沢で亡くなられてから一年経ったことをあらためて思いました。「広田さんの言ってることを鵜呑みにしちゃダメだよね、癒し系だと思って行ったら全然そうじゃなかったし。。。4割くらい割り引いて計画しなくちゃね」など、仲間としばし広田さんの話で盛り上がりました。それもいい供養になるのだと思います。

さて、餅ヶ瀬川押溜沢ですが、たしかにゆったりとした癒し系でした。たぶんわざわざ東京方面からこの沢だけのために行くほどではないかもしれません。けれど渓相はいい雰囲気でのんびり沢歩きにぴったりです。最近は「何もないけどいい感じ」の沢がマイブーム。とはいえ、ちゃんと見せ場はありますし、源頭部はいかにも足尾の沢の雰囲気で安穏としていて藪漕ぎなしで登山道へあがれます。

むしろ下りに使った下中手沢の方がいわゆる沢登りらしい沢かもしれません。上部は苔蒸した雰囲気がとてもいい感じでした。下降が難しい滝は高巻きに勘を働かせたりと結構沢トレの要素もありました。時間はかかりましたが、これからの沢シーズンに弾みができた気がします。これは実は本来下るはずの枝沢の手前を下ったためで、下降点の違いで下降要素にも違いがあるようです。

今回は宇都宮経由でJR日光駅からレンタカーで移動したところ、今まで思っていたよりも足尾が近いことがわかったのも収穫でした。前日の小法師尾根とあわせ、今年はもっと足尾に足繁く通ってみたいと思わせてくれた山旅となりました。

 



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