4月19日から22日までの4日間、懸案であり念願であった越後側から会津丸山岳に行ってきました。奥只見丸山スキー場から村杉岳をへて、沢ルートで何度か通った袖沢乗越を通ってたどる丸山岳へのこだわりのルートです。
8年前に村杉岳に登った時、眼下に伸びる山並みをずっと追っていくと丸山岳につながっていることを知りました。積雪期の丸山岳へはすでに黒谷川の火奴尾根からと、一番ポピュラーな坪入山から高幽山、梵天山のコースで登っています。それなので、つぎに行くときは是非村杉岳から辿りたいと思っていたのでした。
今年は3月以降の融雪が早く、最近の山行の感触では山の気候は例年より1ヶ月ほど早いと感じています。薮が出やすいためゴールデンウィークではもう遅いので、天気予報とにらめっこをしながら晴れマークが続く日にちを待っていました。時間だけはあるシニアパーティの強みといえます。
久しぶりに数日前からそわそわし始め、なんと二度も夢にまで見てしまうほど期待と不安で一杯でした。むしろ不安の方が大きかったです。3泊4日では不安なため予備日も設けました。
やはり積雪は少ない印象でした。奥只見スキー場から村杉半島への林道歩きでは、前回は雪の急斜面を緊張しながらトラバースして時間もかかったのですが、雪が少ないせいかブロックの散乱が多いだけでたいしたことがなく通過できました。村杉岳の尾根に乗るとさすがに雪はたっぷりでしたが、山頂からみた会津朝日岳方面や猿倉山は黒々としていました。連休となるとさらに薮がひどいと思われます。
村杉岳からしばらくは運動場のようなだだっぴろい尾根を快適に下るのですが、倉前沢山から尾根が痩せ、雪がパタリとなくなります。それほどひどい薮漕ぎではないものの、半日近くアップダウンが続く痩せ尾根の薮漕ぎとなりました。
それでも、古の峠道である大熊峠まで進むととても素敵なブナ林となり、突然の変化に嬉しさと美しさで泣きそうになるほどでした。袖沢乗越の雪の姿も見ることができました。とてもすっきりとしていてすぐにメルガマタ沢に下れる雰囲気でした。
その後も薮と雪稜とブナ林が交互にあらわれ飽きさせません。薮漕ぎに弱いパーティであり暑さにばてて2日目には丸山岳にははるかに届きませんでした。山頂についたのは、なんと3日目の昼となりました!時間はかかったけれど、途中展望の素晴らしさに何度も足を止めて山並みを追ったり薮の中から対岸のゆったりとしたブナの尾根をうらやんだりと、楽しい時間が過ごせたと思っています。
丸山岳は今回で5回目の山頂です。山を始めてからずっと憧れの山であり続け、今でもそうです。晴天の下、360度の展望を満喫しながら会津や越後の山座同定に時間を忘れるほどでした。大変だっただけに、嬉しさもひとしおでした。浅草岳や守門の先の越後の山を見渡しながら、丸山岳をしのいでマイナー12名山の筆頭とされている矢筈岳に登った時の方がよほど楽だったと思ったほどでした。。。
えーっと、ここは雑記帳なので簡単に紹介するつもりだったのに、書き出すと思いが溢れてきます。まだまだ思うことはたくさんありますが、余韻を楽しみながらこれからじっくりと記録を書こうと思います。ところで、下山路はまだ雪がたっぷりついてきれいな梵天〜高幽山ルートを稜線漫歩よろしく快適にたどり、窓明山から一気に下って予備日を使わずに済みました。
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