ブナの沢旅ブナの沢旅
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2018.02.26
東谷山〜日白山
カテゴリー:雪山

2018年2月26日

 

久しぶりに清水トンネルの向こうの山へ。日白山は展望がよく、一人でも安心していけるので毎年一度は登っているお気に入りの山だ。越後湯沢駅から乗るバスはスキー場だけに停車する急行バスにかわっていた。そのせいで下車する田代スキー場は停留所ではなく、奥のスキー場レストハウスまで連れて行かれた。ここから駐車場を横切って二居の民宿街に入り、除雪終了点でシューをはく。週末に人がかなり入ったようで、明瞭なトレース。

日白山とならび、手前にある東谷山は積雪期に人気の山なので、南会津と違って賑やかなトレースがあっても、こんなもんだと違和感はない。二居峠の東屋の積雪からみると、例年と比べてそれほど多くはないようだ。前回来た時は屋根しか出ていなかったことを思い出す。(下の写真で比較)

樹林を絡めながら雪庇の張り出した尾根にでるころには気温もあがり暑くなる。これじゃあブナ林帯の霧氷はないだろうと諦めていたが、登るにつれて早朝についていたと思われる霧氷の雪片がパラパラと舞っている。見上げるとまだかすかに残っている。こんなことに大喜びしながら、しばらくトレースからはずれたところのブナの樹間を散策するように進む。

ブナ林を抜けると無木立の稜線がちかい。空は青いのだが、平標から仙倉の稜線はガスがかかっている。東谷山から見渡す日白山に続く山なみはほんとうに美しくいつ来ても足を止めて見とれてしまう。山頂までつづく一筋のトレースをたどり、展望を楽しみながら進む。あまり踏み固められていないので東谷山までほど楽ではなかったけれど、おかげで順調に山頂へ。苗場山も万太郎山方面も山頂はガスで隠れていた。天気はめずらしく日本海側の方がいい。

 

(2015年2月下旬)             (2018年2月下旬)

 

少し風がでてきたが、すぐに帰るのはもったいないのでお茶をしながらしばらく誰もいない山頂でのんびりする。復路については山頂で様子をみて決めることにしていた。長釣尾根を下るかタカマタギから土樽へ下るか、往路を戻るか。時間の余裕はあったけれど、長釣り尾根は最後の林道歩きでラッセルになったらつらいとか、タカマタギは今季に平標とつなぎたいのでとっておこうなど、こういう時はいくらでも理由が思い浮かぶ。

ということで、おとなしく往路を戻ることにした。二居の頭手前の鞍部から地王堂へのルートは昨年降っていい印象を受けなかったからだ。東谷山と日白山の間はどちら向きに歩いても展望と雰囲気がいいので下山路という感じがしない。

しだいにガスが取れてきた平標山方面の展望を得、東谷山で最後のおやつタイムをとる。ここからはちょっと消化試合的な気分でバラバラに散らばったトレースだらけの尾根を下って除雪終了点に戻った。短い日帰りのハイキングは楽しかったけれど、やっぱり物足りない。3月になれば行ける雪山の山域も広がり天候ももっと安定してくるだろう。これからの残雪期に行きたい山は行ききれないほどある。天候と相談しながらどれだけ実現できるか、楽しみだ。

 

除雪終了点8:30ー二居峠9:00ー東谷山11:15ー日白山12:30/13:00ー除雪終了点15:45