めずらしく沢仲間から沢のお誘いがあり、湯河原は幕岩公園に隣接する新崎川で遊んできました。じつは7年前、まだあまり知られていなかったこの沢を遡行していまして、そのときの好印象を伝えたことを覚えていてくれて、行ってみたいというわけでした。
短くて簡単な沢だし冬でも暖かそうな湯河原の沢ということで、春先に遡行されることが多いのですが、今回遡行してみて、いや本当は今頃の方が沢がよりみずみずしくきれいに見えることがわかりました。また、前回は左俣だけだったので、ちょっと付加価値をつけて途中の中尾沢にはいり、柱状節理がみごとな「六方の滝」を見物してきました。確かにこの沢らしからぬ突然変異的な展開の滝で、なかなか見事でした。
六方の滝以外にも中尾沢のF1や、ここで分岐する枝沢には小ぶりながら首が痛くなるほど見上げる岩壁があり、意表を突かれる思いでした。みたところ階段状で登れそうなのですが、六方の滝に近づいて頭大の岩をつかんでみたところ、グラグラと動くのですよね。とても脆いのでしょう。つい先日の古礼沢の大崩壊を思い出し、いつか大崩壊するのかしらと、そら恐ろしい気分にもなりました。
いずれにしてもこのあたり興味深い地層なので、全国各地の地層を紹介しているタモリのバラエティ番組「ブラタモ」で紹介して解説してくれないかなあ〜なんて思いました。(上の登山道から、この滝を見物するための踏み跡があるようです)
左俣にもどれば穏やかな沢歩き。まさに木漏れ日の沢ハイキングで、苔とナメがいい感じに調和してとても綺麗でした。4月ころだとまだ芽生え前で明るいけれど趣は断然今の時期のほうがいいです。
緑したたる6月に、見ごたえのある柱状節理の滝見物を組み入れたことで、さらにバリューアップした新崎川再訪となりました。
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