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2017.05.31
三岩岳避難小屋での思いがけない出会い
カテゴリー:雑記帳

先週の浅草岳山麓のブナの新緑はとても美しかった。もう一度あのまばゆい萌える新緑シャワーを浴びたいと思い、このところ毎月通っている南会津へ。同じ年に厳冬期から残雪期をへて新緑に包まれる姿を追っていくなんて、ちょっと素敵なことではないですか、と自己満足の新緑ハイキング。

三岩岳から窓明山を回る周遊コースは登山道があるので藪にはばまれることはない。それでいて手つかずのブナが広がる歩く人も少ないお気に入りの山道なのだ。

ゆっくりしたかったので初めて三岩岳避難小屋を利用した。今年は残雪が多くちょうど寡雪期の連休シーズンのような印象だ。避難小屋は掘り出されていたが、積雪はまだ2m位あった。

まずは閉じてあった雨戸を開けて中に光を入れる。もう少し早い時期だと2階から入るらしいが、狭い窓なので大変だろうなと思った。ログハウス風のこじんまりした小屋なので他に誰もいない時は落ち着く広さだ。

利用上の注意点などが貼られていたので目を通す。利用者はノートに記帳して欲しいと書いてあったのでノートをさがす。今年はまだ誰も記帳していない。去年の記帳にさっと目を通す。

タイトルに「思いがけない出会い」などと書いたが、他に誰もいないし、あとで誰かが来たわけでもない。ちょっと書きすぎかなと思わなくもないけれど、出会いはノートにあった。

去年最後から2番目の記帳に目が釘付けになった。それは8月28日付で、「保太橋沢を上って来ました。滝が多くて楽しかったよ! その空の下で。。。ひろた」とあった。ううう、、、と言葉がつづかなかった。そういう私も偶然に、直後の9月3日に保太橋沢を遡行し、避難小屋に立ち寄っていたのだ。

この連休は事故の報告が相次いだ。まだ1ヶ月前のことなので、こんな風にホームページ以外のところに手書きの足跡に出会えたことが心にひびいた。

 

 



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