ブナの沢旅ブナの沢旅
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2016.01.05
新年山行はちょっと変だよの谷川岳
カテゴリー:雑記帳

明けましておめでとうございます。

今年も「ブナの沢旅」をよろしくお願いいたします。

今年のお正月、わたくしは何と二日と三日は体調不良で食事ができず散々な思いをしていました。予定していた三日の新年山行は当然中止です。風邪でもないし原因不明ですが、三日の夕方から回復の兆しがでてきたら急に欲がでてきました。だってこのままお正月が終わってしまうなんて悲しすぎます。

「病み上がり」だから無理せず低山陽だまりハイキングと思ったのですが、予報をチェックすると谷川岳が快晴マーク。むむむっ、とさらに欲がでて、そういえば一昨年の新年山行に谷川岳に登ってとても気持ちよかったから、これからは恒例化したいなんて言っていたことを思い出しました。

そんなわけで、ロープウエイで雪山の景色を見るだけでもいい〜ということで行ってきました。まだ正月休み中だし天気いいし人出も予想していたのですが、上毛高原駅から乗ったバスは貸し切り状態。水上から少し乗ってきてホッとしたくらいでした。

ロープーウェイ乗り場も誰もいなくて貸し切りです。なんだか勝手が違います。その上流れている音楽が悲哀を誘うのです。

Why does the sun go on shining

Why does the sea rush to shoe?

Don’t they know its the end of the world

‘Cause you don’t love me any more?

なつかしいメロディーですが、失恋の歌で観光地やスキー場で流す音楽かなあ。でもたった一人のロープーウェイで思わず口ずさんでしまいました。この The End of the World 、アメリカナイズされた大学の新入生のとき毎週のように開かれたBall party の最後に演奏された、いわゆる「チークタイム」の曲だったんです。(って、脱線しすぎ!)

雪景色を眺めながら懐かしいメロディを口ずさんでいるうちにずっと感じていた胃もたれが消えていました。ときめきの治癒力ってすごいですね。山頂駅をでるとようやく数名の登山者さんがいました。みなさんアイゼンをはいているので、右にならい。結局シューはお荷物になっただけでした。

トレースは明瞭でまだ夏道です。だからちょっと嫌らしいポコ越えもありません。弱った体にやさしい滑らかな雪道を気持ちよく進むとすぐに熊穴沢避難小屋へ。全然埋まっていません。2年前より積雪が2m位少ないです。ロープウェイから見下ろした西黒沢はまだ水がジャージャー流れていたし、岩壁は黒々しています。

だからですね。いままでの印象では登山者と同じくらいボーダラーが登っていたのですが、誰もいません。ハイカーばかり、しかも単独の人が多かったです。しばらくは無風状態で暑いくらい。よく来ているというおじ様もこんな谷川岳は初めてだと言っていました。

傾斜がでてくるとさすがに足がだるくなってきました。2日間ほとんど食べていなかったのですから想定内です。でもあまりに景色がいいし気持ちいいので苦しさがまぎれました。つぎつぎと後続に追い抜かされながら最後の急登をやり過ごすと突然肩の小屋が見えてきました。我ながらオオっ。

トマの耳は第一陣の先行者がすでに先に進んだ後だったので誰もいません。気分は最高です。体調がよければ西黒尾根から登れたのに〜と、欲はつきませんが、正月早々のクサッタ気持ちが払拭できてよかったです。すぐにやってきた単独者さんと写真のとりっこをして先へ進みます。

谷川岳山頂からは上越国境線とさらに先の奥利根の山並みがさらによく見渡せます。さすがにあちらはもっと雪が多くて真っ白ですが、苗場山方面はちょっと少な目のようです。万太郎谷も埋まりきっていません。山スキーをする人はシーズン到来が遅くなりそうですね。

思い切って来てみるものです。心と体がリセットされた気分です。来た道をもどります。バスの時間まで時間があるので帰路はのんびりです。肩の小屋のベンチでひなたぼっこしながら休みますが、なぜが食べたくなくてお茶だけ。やっぱりまだ調子悪いのかもしれません。

避難小屋でまた休んでパイナップルだけ食べました。パイナップルってふだんは食べないのに山で食べるとジューシーな酸味と甘みが体にしみます。最近は山行の定番行動食です。ここでもそれ以外は口にできません。う〜ん。

夏道のブナの冬芽が早くもふくらんでいました。これから本格的な寒い冬が来るのでしょうか。今回の印象は去年3月末に来た時のようでした。ロープーウェイで下って身支度をしてさあ、ちょうどいい時間だとバス停へ。あらっ、誰もいない。なんだかイヤな予感がして時刻表をみると、ガ〜ン。朝バスを降りた時に確認した時間は夏期のみの運行ではないですか。

つぎのバスまで1時間以上ありますが急ぐわけでなし、まあ、いいっか。3時台に上越線があることを思い出しました。土合駅までてくてく歩き、何を思ったのか、そのまま横浜まで鈍行列車にゆられて帰宅(たぶんこれが最初で最後でしょう)。友人にことの顛末をメールしたら、あきれ模様の「たまげたもんだ」と返信をもらい、にんまりしたのでした。

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