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2012.01.16
ある遭難死を悼む
カテゴリー:雑記帳

いつも記録を楽しみにしていたmoto.pさんが滑落死したことを知り、いまとても動揺しています。年末から山梨県北杜市の沢にアイスクライミングに出かけ消息をたってしまったところ、年明けに遺体で発見されたとのことです。

誰でも「お気に入り」としてブックマークをつけているサイトがあるはずです。私も山関係でいくつかのサイトを「お気に入り」箱に入れています。その一つに「moto.pバリエーションしましょ」というタイトルの興味深いサイトがあります。

記録は一見型破りでアナーキーに見えますし、文章もおちゃらけ風に書いているのですが、かなり緻密でしっかりとした信念と技量を持っている人に違いないと注目していました。もちろん面識はありませんし、山の趣向も経験もレベルも違いすぎるのですが、ときどき私も行けそうな鼻歌交じり風の沢の記録もあるので参考にしていました。毎週山に行って必ずタイムリーに記録をアップしているので、いつも今度はどこへ行ったのかな~と楽しみにしていたサイトでした。

それなのにお正月明けでも一向に更新がなく、気になっていました。このところは毎日覗いていたのですが、表紙の画面はクリスマス連休の、しかも山仲間の追悼山行の記録でストップしたまま。さすがに悪い予感がして、もしやとBBSを覗き、心臓が止まりそうになったのでした。遺体発見の新聞報道は1月6日付けとなっていました。

もっと早く気付けば良かったと思うのですが、きわどい山行をしながらも慎重な人だと思っていました。けれど事故というのは誰にでもどんなときにでも起こりうることであり、ましてや単独のアイスクライミングは相当リスクも高い遊びです。最悪のことが起こってしまいました。

単独行の危うさをあらためて感じさせられました。昨年矢筈岳ですれ違った人が遭難したのも、単独でなければ必ず助かったはずだといまだに確信しています。年末に大室山茅ノ尾根を歩いたときも1ヶ月前に同じ尾根を歩いて行方不明になった単独者の情報を求めるチラシが何カ所かに貼ってありました。同じく年末に単独で丹沢の沢に入った人が滑落死しています。

けれどだからといって「危ない山行」をしない方がいいとは思いません。山を楽しむ人は、それぞれの山行形態に見合うリスクをよく理解し、リスク管理をしっかり心がければ、ハイリスクハイリターンの山を楽しむことができるのです。

Moto.pさんに何が起こったのかわかりません。 「冬場は、ちょっとしたことで、命を落としますから覚悟を持って臨みましょう。」これが彼が発した最後のメッセージだというのはなんという運命のいたずらでしょう。

これまで楽しい記録をたくさんありがとうございました。安らかにお眠り下さい(合掌)



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