ブナの沢旅ブナの沢旅
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2008.10.20
柳沢北沢
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2008年10月20日

 

この上ない快晴のもと、赤岳山荘手前の駐車場へ。平日なのでひっそりしている。沢ハイキングなのでハーネスもヘルメットも不要だ。橋からみる北沢はさっそくナメ小滝をかけていてまずは好感触。

橋の袂からさっそく沢に入る。岩や沢床は灰色がかった褐色で、ガイドツアーなどで沢の名称を伏せるために灰ナメ沢と仮称している由縁らしい。しばらくはゴーロ時々ナメが続くが、中盤から変化があらわれ楽しくなる。小滝の釜は意外と深く、夏だったら水遊びが楽しめそうだ。

ちょっとしたゴルジュのような2段滝は入ってみると腿くらいの深さで通過できた。下ががヒョングリの滝風で上段の一枚岩のナメ滝から落ちる水を勢いよくはね返している。度胸があれば滑り台もできそう。傾斜はそれほどでもないが、全体にぬめって滑りやすい。

情けないことに、こんなところで最後はお助け紐を出してもらう。トホホ・・その後も次々と登れるナメ滝や小滝があらわれ、きれいなところだ。夏はそんなにぬめっていなかったらしいが、けっこう神経を使う。

最後に場違いのような15m大滝がどーんとあらわれる。直瀑で登れず、左側の斜面から高巻いて滝上へ。再びナメ床がつづくと前方上に橋が見え、沢は橋下の大きな二本の土管の中を流れている。

橋手前の川原で靴を履き替え、温かいココアを入れてしばしくつろぐ。およそ2時間ほどの遡行だった。あとは橋に上がって登山道を30分ほど下って駐車場にもどった。

帰り道にカナディアンファームというアウトドアパークのレストランにより、オーナーご自慢の燻製肉の取り合わせを注文。熱を加えずに2ヶ月ほど燻し続けると何年も保存が利くらしく、数多くのビンテージ肉が天井からぶら下がっていて興味深かった。燻製にした鹿の足(最後の写真)をカラビナにかけて山に入るなんていうのもよさそうとさっそく買い求め、ひとときの短い休日を終えた。