ブナの沢旅ブナの沢旅
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2008.01.20
世附川クマ沢~椿丸~山神峠
カテゴリー:ハイキング

2008年1月20日

 

人の習性とはおかしなもので、目標を設定すると特に根拠があるわけでもないのにこだわりが生まれてきます。そんなわけで、二本杉峠~地蔵平~富士見峠~織戸峠~山神峠をつなげるために、もうひとつのこだわりである沢からのアプローチで山神峠を歩いてきた。

浅瀬から水の木林道を30分ほど歩いて、取水口のいかつい構造物が見える悪沢出合に。、ここで沢靴に履き替えて対岸に渡り、右岸から取水口を乗り越して悪沢に入渓。始めから何もない沢なのはわかっていたので期待もなく、淡々とゴーロを進む。

山神沢出合に大きな取水塔、少し上流に取水堰がつづく。右岸からパイプの階段がおりている。巡視路が悪沢出合までつづいているらしい。地図で見ると取水管が大又沢のダムと本谷のダムを結んでいるのがわかる。

右俣からクマ沢と名を変える。530mの二俣を右に進み、560mの二俣を左に入るとはじめて滝らしい滝やナメがあらわれ開けて穏やかな沢筋が続くが、あくまでゴーロの沢だ。水も涸れてきたので、休憩がてら靴を履き替えたのだが、あとで少し早すぎたことがわかる。

ぬめった小滝やナメが続き、登山靴ではヒヤヒヤ。600m二俣を右へすすむと急速に高度をあげていく。ようやく植林帯を抜けて明るくなり、枯れ棚が続く。乾いていればちょっとした岩登りで楽しい。

傾斜はさらに増し、岩がもろくなってきたので左側の尾根に這い上がる。100mほど潅木につかまりながら急な斜面を登り、椿丸東の870mピーク直下の登山道に飛び出た。ほぼ読図通りだった。先々週に歩いた道を登って椿丸へ。

ガスを二つ持ってきたのでそれぞれ味噌ラーメンと五目うどんの温かい昼食をとる。なんとおいしいことか!のんびり休んで山神峠へ向かう。平坦な歩きやすい尾根道をひとまず862mピークへ向かうが、知らないうちに通りすぎてしまい、テレビアンテナが目印の山神峠へ下る尾根の分岐についてしまった。

地図では小さなこぶを3つほど越えていくと思っていたが、なだらかで気がつかなかった。少し下るとすぐに山神峠へ。ネット情報で周知していた通り、祠の上屋は倒壊しており、「峠の向こう」さんの道標もなくなっていた。なんか悲しい。ずっとこのままなのだろうか。修復はないのかな?

ここからは100mほど登り返しがあって足が重い。尾根はおおむね明瞭だが、700m付近の尾根が広がっているところで間違えそうになる。途中からは尾根をはずれて仕事道を下っていくと眼下に廃屋となっている山荘が見えてきた。

敷地の前がつり橋で、こわごわと渡って出た林道は悪沢出合の少し上流だった。なんとなく一区切りついた気になり、来月からは雪のブナの森を歩く計画を立てようと思いながら帰途についた。

浅瀬8:00-悪沢出合8:35/50-クマ沢出合9:45-560m二俣10:20/40-椿丸12:10/50-山神峠13:50/14:00-つり橋15:05-浅瀬15:45