ブナの沢旅ブナの沢旅
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2007.12.08
世附川法行沢(丹沢歴史探索の山旅)
カテゴリー:ハイキング

2007年12月8日

 

2月に丹沢の歴史探索の旅、第一弾と銘打ってかつて200人近くもの人が住んでいたという地蔵平から富士見峠~織戸峠を歩きに行ったのですが、古道は見つけられず、富士見峠で時間切れとなって織戸峠までたどり着けなかったという経緯がありました。そこで再び、懸案の織戸峠をおとづれることにしました。コースはいろいろ考えたのですが、以前から気になっていた法行沢からたどってみることにしました。

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8時前に浅瀬に着いたらすでに多くの車が止まっていた。禁魚期なので狩猟をする人たちなのだろうか。気をつけなければと思う。大又沢林道を法行橋まで進み、中法行橋への林道に入るのだが、テープが近道をしめしていた。

急な斜面を登ると作業道に出てすぐに立派な林道へ。途中の堰堤奥で上長尾沢が滝を落として出合っている。記録では連瀑帯があって富士見峠に突き上げるらしい。中法行橋で沢支度。空は晴れ渡り穏やかな陽だまり沢ハイク日よりだ。

橋の脇から法行沢へ下りると、小ぶりながら水量豊かで明るくとてもいい雰囲気で、ワクワク・・すぐに2mのナメ滝が。右壁を登ると次々と小さなナメ滝が深い釜を持って続いている。ちょっとしたゴルジュを過ぎると3mの階段状の幅広ナメ滝があらわれ美しい。つづく2段滝の下段は右岸の枝沢に少し入ってから巻くが、釣師が多く入っている沢らしくどこもしっかりした巻き道がある。

岩の間から清水が湧き出ていておいしかった。ナメが続き美しいなぁと幸せ気分でいた所、突然地図を落としてしまったことに気づいて愕然。悪い癖でこれが初めてではないのだ・・下調べをしたからだいたい頭に入っているなどと気休めをいうが、後でしっかり付けが回ってきたのだった。

つぎに二段滝が見えてきて、その上にも滝が見える。2m滝を右から巻きあがって思わず歓声!予想していなかった10mほどのきれいなナメ滝の下に出たのだ。しばし見とれてしまう。真ん中が登れそうだが、完全にシャワークライミングになってしまうのでパス。

滝上は穏やかな流れとなり、少し進むと再び二段滝が見えてきたが、よく見ると上段は堰堤だった。滝はここで終わり、その後は開けた川原を穏やかに蛇行する小川となる。とっても素敵なところで、泊まってみたいなあと思った。803mピークが目印の二俣は左に進み、最初の二俣を右に進んで次の二俣で休憩して靴をはきかえ、涸沢を詰めて織戸峠をめざした。

ここまでは順調だったのだが、Yさんの勘違いと地図を落としたための私の思考停止などで尾根に出てからあたりをさまようことになってしまう。自分が情けなかった。とにかく別の枝沢から法行沢にもどって来た道を帰ったところ、途中でYさんが地図を見つけてくれた。

二人で大反省と悔しい思いをしながら岐路についた。なぜ間違えたのかもわかった。コンパスの読みが甘かったのだ。とはいえ、それでも楽しのが山のいいところ。法行沢は小さな素敵な沢だった。