ブナの沢旅ブナの沢旅
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2007.04.22
軍刀利沢~熊倉沢東俣東沢下降
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2007年4月22日

 

八王子からレンタカーで矢沢林道の落合橋へ。林道を歩いて入渓点に向かう。このあたりは自然林で新緑がきれいだ。入渓点には赤テープが巻いてありわかりやすい。

10人ほどのガイドツアーの集団がやってきて、ガイドらしい人が自分たちはゆっくり時間がかかるので先に行ってくれと挨拶された。こちらもトレーニングしながらゆっくり行きますのでよろしくと答える。出合いは小川のようだが、入るとすぐにゴルジュとなり、ぬけると小滝が続いて気持ちがいい。
5m逆くの字滝では左側をツアーの人たちが登っていたので、右側を登って先行する。8mのナメは膝が気になって登らず右側を巻く。同行のYさんはトライするが滑って釜に落ちてしまった。滝上からザイルを出し登ってもらう。2段10mは右から高巻く。上部には残地ロープが張ってあり、見た目より楽に行けた。このあと続く小滝は少し緊張しながらも楽しくこえられた。

細長い淵は左岸をへつっていく。最後の10mは直登できず右から巻く。その上からは苔むした日本庭園風のナメが続く。二俣らしきところは水量の多い右にすすむとチョックストーンの小滝があらわれ、そのあとはルンゼの涸棚を登ると源頭部に。

最後はガレをひと登りして三国峠から少し下った鞍部にでた。熊倉沢東俣東沢の源頭部手前の標識が立った平坦地があったので、少しおくにはいったところで遅めの昼食をとる。ここから尾根が延びていて熊倉沢出合いに降りられるようだったが、予定通り沢を下降することに。930mの鞍部から小尾根が張り出していて、ここを下って沢に下りた。ガレた斜面のあちこちにカタクリの花が咲いていて心がなごむ。

しばらくは涸れ沢 がつづくが、700mあたりからは適度に滝も出てきて、巻いたり懸垂下降したりして沢下降の練習になった。西俣との出合には真新しい丸太橋がかけられており、林道が通っていたので、ここで靴をはきかえ、あとは林道を下って落合橋までもどった。

予想以上に滝が多く水量も多くて楽しかったが、まだ登れない滝も予想以上にあって、膝の故障を割り引いても登攀力不足を実感。けれど、自力トレーニング山行としては下降の練習もできたことだし満足のいく第一歩を踏むことができた。