ブナの沢旅ブナの沢旅
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2007.01.13
湊川梨沢
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2007年1月13日

 

水仙の開花期をねらい、房総の梨沢へ陽だまり沢ハイク。アクアライン経由のバスで木更津へ向かい、レンタカーで現地へ。房総は暖かいと思っていたが、入渓地点の畑は一面霜で真っ白だ。けれどひとたび沢に入れば水の冷たさも感じない。

小川のようなナメ床の沢をヒタヒタすすんでいくと、唯一の大滝があらわれ、おもわず歓声。左手にステップがきってあり簡単に超えられる。滝の上はきれいなナメがしばらくつづき、この沢のハイライト7つ釜のゴルジュへ。

小さい沢なのにそれぞれの小滝に深い釜ができている。最初の釜をへつるのが少しいやらしかったが、岩はフリクションがきいている。

このあとは何もなく二俣となり、古い標識が右沢を保田見集落へみちびいている。左沢のナメがきれいそうだったので少し入ってみたが、次第にがれてきたので元に戻って右沢へすすむ。

しばらくいくと古い堰堤があらわれ、少し前を右側からのりこすと、様相は一変して開けた台地となる。そろそろ遡行も終わりらしい。沢から離れ、たくさんのわらくずの山をよけながらすすんで、適当なところで窪地を這い上がって右側の小尾根に乗る。すると前方に水仙畑がみえてきた。

すすむにつれ、水仙群落の規模が大きくなり、顔はほころびっぱなしになる。斜面一面に水仙が咲き乱れている。斜面の中ほどに作業道らしき小道がついている。ここなら水仙を踏みつけずに昼食の大休憩がとれる。太陽がさんさんと輝く水仙畑のど真ん中だ。なんて幸せなピクニックだろう。
1時間ほど休んで水仙を堪能したあと、畑を抜けて林道に出、次の目的地嵯峨山に向かう。民家の裏山の風情で、沿道にも水仙がたくさん咲いている。東京を少し離れただけで、このように桃源郷のような山里があることが驚きだ。嵯峨山手前の水仙ピークは思ったほど咲いていなかったが、予想外の素敵な水仙畑を見つけられて大満足だった。