ブナの沢旅ブナの沢旅
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2018.06.22
新崎川左俣〜中尾沢
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2018年6月22日

 

梅雨時の好天にさそわれ、半日で遊べる湯河原の新崎沢へ。連日の降雨で多少の増水が予想されたが、昨年6月に久しぶりに遡行して好感触だった。何しろ水勢に弱いので、大きな沢では増水のため何度か入渓前に撤退した経験がある。新崎川ならば小さな沢で危険もないので増水体験にちょうどいいだろうという公算だ。

幕岩公園から小一時間歩いて入渓点の白銀橋へ向かうが、蒸し暑さで早くもばて気味となる。数日前にこんなに蒸し暑かったら丹沢主稜を歩き通すことはできなかったはずだ。早く沢に入りたいと思うほどの沢日和ということだろう。公園を出た時からかなり増水している気配がうかがわれた。少し増水していた方が楽しいなどといっていたけれど、ちょっと大丈夫だろうかという気にもなる。

橋を渡ったところから沢に降りて支度をすると気分も沢モードになる。水量は多いが手に負えないほどではない。今まで気づかなかった枝沢の涸滝も豪快に水を落としている。ゴルジュの滝を恐々と越え、膝上の水位の流れを進んで行く。しだいに慣れてきて積極的に岩滝に取り付いたりして楽しくなる。久しぶりに最初から随分と濡れたが、暑い時は気持ちがいいものだ。

いつもより時間をかけて中尾沢出合いへ。ここから寄り道をして中尾沢にある柱状節理の六方の滝を見学に行く。きっと豪快に水を落としているはずだ。前方右手に滝が見えてくると取り付き地点だ。左手枝沢の細い階段状20m滝も今日は水を落としている。ロープの張られたハイカーも見学が出来るように付けられた登山道のような道をたどると前方にど〜んと白い大滝があらわれ、思わず歓声をあげる。期待通りの迫力だ。

近づくと水がそれほど流れていないところでも飛沫が強く、見上げると水の勢いで悲鳴を上げてしまうほど。こういう光景は滅多に見られないだろうと、色々な角度から見上げて見飽きることがない。水量が多すぎて柱状節理のキメの細かさが水没しているのが惜しいなどと、贅沢な注文がついぽろり。

帰りは登山道のような小道を下り、道沿いに左岸に渡ると綺麗な道標が立っていた。なるほど、白銀林道から登山道をへて沢に入らなくても六方の滝へ行くことができることがよくわかった。出合に戻ってからは左俣へ進む。きれいなナメ滝や小滝が続くのだが、ナメは水量が多すぎるとナメらしくなくなるので微妙なところだった。

ところが、きれいな沢を楽しく遡行できたのも奥の二俣までだった。突然沢がめちゃめちゃに伐採木で塞がれていた。昨年の6月にはなかったので、その後大伐採が行われたようだった。急に現実に引き戻されたように気分がしらけてしまうが、気をとりなおしてやり過ごすと左沢に入っていることに気づいた。戻るのも大変だし、これまで二度右沢を進んでいる。そのまま左沢を詰めることにした。

ふたたび元の源頭部のしっとりとした雰囲気となり、いつまでも水流が続いている。両岸はいかにも最近手を入れた気配でひと気が感じられる。適当なところで斜面を上がると作業道にでた。ここでも何かの工事が進行中で、土肥大杉跡の碑が場違いなところに建てられているように見える。なんだか最後が予想外の展開になってしまったが、おかげでといったらいいのか、予定していたバスよりも1時間早いバスに乗ることができた。

新崎川は源頭部全域で大規模伐採が行われ、車道わきではなんだかよくわからない土壌整備の工事も行われていた。基本的には植林帯なので、今後さらに下流部でも同様の作業が行われるかもしれない。たぶんもう遡行することはないだろうけれど、もし機会があるならば奥の二俣700m付近の大伐採地で引き返した方がいいのかもしれないなどと思いながらバスにゆられて湯河原駅に戻った。

 

(右は昨年6月の六方の滝)

 

幕岩公園8:50ー白銀橋9:45/10:05ー六方の滝11:40ー奥の二俣ー車道14:25

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