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2016.07.28
マスキ嵐沢〜畦ヶ丸
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2016年7月28日

 

AKさんはちょっと変わった人で、以前から忘れた頃にひょっこりあらわれ、長いブランクなどなかったかのように沢に行かないかと言う。前回もそうだった。あの時は2012年の夏、和名倉沢に行った。自分ではなかなか行けないので、喜んで企画した沢だった。

あれから4年。ご本人は沢から遠ざかって久しいようで、今回は軽い沢に行かないかと言うことだった。(ちなみに、最初にメールを読んだ時、「軽い沢」を軽井沢の沢と勘違いし、ならまた墓場尻沢に行こうかな〜などと、早合点。)

普段山に誘ってくれる人などいないので、久しぶりに近くの軽い沢に行くことになった。聞けば山にはまったく行っていないという。大丈夫かなとは思ったけれど、かくいう本人も最近は体力に自信がないため、まあぼちぼち歩ければいい。最初は久しぶりに小川谷に決めたのだけれど、大雨が続いて増水が気になったり、ブランクが長すぎることが気がかりだったりしたので、まずはウォーミングアップすることに。

そういえば、最初の山の会に在籍中にAKさんリーダーで、女性3人が秋にマスキ嵐に連れて行ってもらったことを思い出す。短い沢なので、様子を見て畦ヶ丸まで足を延ばすことに決めた。

当日の朝は家の近くまで迎えに来てもらい、AKさんの車で西丹沢の大滝橋へ。近況を伝えあいながらも、自然と話は中高年に共通の病気の話や介護の話となる。これから沢登りで遊ぼうというのに、のっけからこんなジジババくさい話をするなんて〜と、自虐的に笑ってしまう。

マスキ嵐沢は短くて易しい沢なので、気分もゆったりだ。取り立てて素晴らしいことはないのだけれど、平日なので静かなしっとりした沢を快適に遡行できた。

ますき1 ますき2

ますき3 ますき4

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随所にイワタバコの可憐な花が目を楽しませてくれた。最後のお楽しみは10m涸棚。左岸を簡単にまけるが、ここはAKさんが先行して中段のハング気味の箇所でお助けを出してもらう。

ますき9 ますき6

あとは詰めるだけとなり、その前にちょいと一服。ちょっとお疲れの様子だった。詰めの急登も入渓者が多いせいかしっかりと踏み跡ができていて楽に尾根に上がる。

ますき7 masuki10

最初は尾根が痩せているが、ブナ林がいい雰囲気となる。少しガスが出ていたのがかえって良かったようだ。このあたりの登山道は標識も無く、より自然な雰囲気の山道で好感が持てる。樹林に囲まれた山頂で一服する。誰もいない静かな畦ヶ丸。こんな沢ハイキングもいいなと心から思えるのだった。

大滝橋7:10ーマスキ嵐沢出合7:45ー尾根10:50ー畦ヶ丸12:30/12:50ー大滝橋ー15:00