ブナの沢旅ブナの沢旅
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2012.07.24
葛葉川本谷
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2012年7月24日

 

このところ2週つづけて週末をやり過ごしてしまった。不思議なもので、こうなると沢へ行きたいという気持ちとは裏腹におっくう風が吹き始める。

じつは連休三日目の16日、天気も良さそうなので一人でも楽しめる東黒沢に行くつもりだった。予定通りに家を出て駅へ向った。ところが途中で体のある部分に違和感が生じた。以前にも経験がある症状で、そういうとき山を歩くのはとても辛い。しばらく迷って道を行ったり来たり・・・そして家に戻ったのだった。

帰ってもう一度寝て起きたら違和感は消えていた。あらっ、と自己分析。結局、そんなに行きたいと思っていなかったのだと思った。極端に言うと、学校に行きたくないと朝お腹が痛くなる症状に似ていたかもしれない(ええっ、そんなぁ~)。

東黒沢はきれいな沢で大好きな沢だけれど、日帰りでは途中までの往復となる。去年の10月がそうだった。ちょっと中途半端だよねー、ナルミズ沢とつないだ方が充実してる、なんて行く前から思っていた。

だからといって近場で「お茶を濁す」(そんな言い方10年早い!っていうか傲慢)のもつまらないし、行ける所は限られる。なら少しでも足をのばした方がいいかな~という乗りだった。なんだか最近は少し生意気になっていたのだ。う~ん、これは問題です。

ということで、久しぶりに葛葉川本谷へ行って来た。やっぱり家でウダウダしていてはダメね。小さな沢だけれど、やっぱり沢はどこでも楽しい。一瞬水をえたサカナの気分に浸る。

こんなにたくさん滝があったかなぁと思いながら、できるだけ水流を直登。今更ながらだが、登り方で難易度も変わる。いままではたぶん、一番簡単な登り方をしていたことに気づいた。

一人葛葉は今回が3度目だが、全身ずぶ濡れになった今回が一番楽しかったかもしれない。板立ノ滝は前回途中で残置に頼ったが、今回はスムーズに登れた。嬉しかったのは、富士形ノ滝が下段だけだけれど登れたこと。

今までははなから相手にせず巻いていたが、細かいスタンスが見えたのは進歩かもしれないと、自己満足。上段も残置があったので調子にのってトライしかけたが、やはり確保なしでは怖いのでヤメタ。この他にもまだチャレンジできるところはいくつか残っている。

2時間もかからずに終わってしまったけれど、ちょっと見直しました。自分にとっての未知の沢を探していくスタンスは変わらないが、沢を始めた頃に行った近くの沢をもう一度登ってみると違う見方ができるかもしれないと思うことができた。