ブナの沢旅ブナの沢旅
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2008.01.06
織戸峠~椿丸
カテゴリー:ハイキング

2008年1月6日

一ヶ月前に途中で引き返したコースが胸につかえていたので、積み残しの宿題を片付けに行ってきました。前回同様、絶好の陽だまり沢ハイク日和でした。

中法行橋で沢支度をしているとご夫婦らしき二人がやってきて、しばし歓談。やはり目指すは織戸峠。この辺りに来る人たちの考えることはみな同じで、地図上の古道をつなげたいのだという。「あとで会えるといいですね」と挨拶をして別れ、彼らは尾根を登り私達は沢に下りた。

今回参加したsumireさんが楽しそうにどんどん先を進んでいく。「あんまり早く歩くとすぐついちゃうよ」と私は2度目の余裕。1時間ほどで二俣に着き、ここから慎重に地図読みをしなければと、気持ちを引き締める。まずは奥の二俣へ。日のあたらない左俣には所どころ氷が張っている。

右岸の台地にあがったり沢に入ったりしてしばらく進むと前方に落ち葉に隠れた道が現れた。ここで現在地を確認すると沢は北をさしている。目指す奥の二俣左沢は西をむいていなければならない。

距離的にも進みすぎたようで、もどることにした。するとすぐに右岸台地の反対側に小さな流れが見えてきた。念のため二俣まで戻って確認する。この左沢をつめていけば織戸峠だが、先ほど確認した道が気になる。あれが古道ではないかな?奥の二俣に突き出ている枝尾根は峠につながっているし、どう転んでも大丈夫と確信して、その道をたどって見ることにした。

尾根を少しあがっていくと、先に尾根を回りこんで歩いていたsumireさんが歓声をあげている。すばらしい道が木漏れ日を浴びて輝いていたのだ。こんなに立派な古道だとは想像していなかったので、みんなで感動する。

昔日の人や馬の往来が目に浮かぶようだ。けれどさすがに古道。しばらくいくと崩壊している箇所もしばしば。すると前方から人の声が・・・中法行橋で分かれたご夫婦だった。なんだかとってもうれしくなる。

法行沢におりてから富士見峠を目指すというので、コースを少しアドバイス。さらに進むと谷を挟むようなところにでた。尾根はすぐそこだ。よく見ると谷間の反対側に道がつづいている。

Yさんと私は上まで行ってしまったが、sumireさんは忠実に古道をたどって織戸峠にたどり着いた。私も最後まで古道をたどればよかったなと、ちょっと残念。織戸峠と掘り込んだ控えめな木の表札がかかっていた。愛情が感じられるなぁ。ところが反対側にはハイキングクラブ名を書き込んだ大きな白いプレートがかかっていた。義憤を感じ、取り外してしまった!

次は椿丸へ向かう。途中大きなブナの木が点在していてとてもいい雰囲気だ。秋に歩いた高松山のブナの原生林の登山道を髣髴させる。右手の樹林の間からは大きな富士山が見える。30分ほどで椿丸につき、昼食の休憩。

ここからはsumireさんが読図教室で歩いているので二人の後についてきてもらう。何箇所かポイントとなるところで地図とコンパスで確認をする。

838mピーク近くから南南西に伸びる尾根を下り780mピークに向かうのだが、795m近くで南西に上る尾根に進むべきところを、ひとつ手前のピークで西向きの尾根に入ってしまった。途中でコンパスの方向が違うのに気づき100mほど登り返す。

ヤレヤレなのだが、どうして間違えたかがわかれば、それもいい勉強になるねと納得しあう。780mから浅瀬まで下る尾根は一部わかりにくいところがあったものの一直線の下降で、あっという間に林道に降り立った。

次回は山神峠を歩いてみたいし、織戸峠から富士見峠をつなげて歩きたいと、あれこれプランを描きながら新年山行を楽しく終えたのだった。