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2007.11.17
谷急沢右俣~丁須の頭
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2007年11月17日

 

前夜、国民宿舎裏妙義ちかくの駐車場にテントを張って仮眠。朝はさすがに寒く、テントポールに氷が張っていた。国民宿舎駐車場から林道を歩き始め、30分ほどの深沢橋を渡ったところから中木川の河原に降りて沢支度をする。

すぐに谷急沢が出合い、ゴーロの河原をすすむと5mの滝が現れる。左右どちらからも登れるらしいが、釜は深いし滑りそうで思案した挙句に、右から巻くことにした。立派な巻き道で、巻いたのは自分たちだけじゃないと妙に安心する。

二俣は右またに進むと、しばらくは谷筋が開けた穏やかな渓相で心が和む。大岩のゴーロ帯を越えるとようやく小滝が連続するようになる。最初はできるだけ濡れないように歩いていたが、かえって難しい。天気もよく暖かくなってきたので水に浸かるようにしたら楽になった。5-8mほどの滝が次々とあらわれ楽しくなってきた。

落ち葉をはらいながら慎重に登るが、大体は落ち葉の下はいいホールドで快適に超えられる。700m付近の15m滝は左壁から取り付いて中断で右壁にトラバース。このくらいの滝を快適に登れるのはじつに楽しいことです。

上は少し沢幅が狭くなるがトイ状のナメ滝が連続し、いずれも快適に越えていく。すると最後の滝と思われる15m滝がどーんと目の前に。これがちょっといやらしい滝かな?でも登れそうだ。左壁から取り付き、上で水流沿いへトラバースしてホールドのある水流を登った。

すぐに源頭の様相となり、三方境へ向かう右俣を分けて左へ進み、最後は植林帯の急斜面をひと登りで尾根にでた。少し下った大遠見峠でゆっくりと昼食をとり、つぎは丁須の頭へハイキングだ。

 

 

 

しばらく尾根道を進むと展望が開け、これからいく丁須の頭がはるかかなたの岩峰の上にちょこっと突き出て見える。遠いなぁ~。つづいて烏帽子岩と赤岩の鋭い岩峰が二つ見えてきた。急降下のあとは岩峰を回り込むようにトラバース。しばらくは鎖場の連続で沢登の滝よりも緊張する。こんなコースは最初に誰が切り開いたのだろう?鎖場の上り下りは腕力が頼りなので、だんだん疲れてくる。

すると15mほどのチムニーが見えてきた。ここは楽しく登った記憶があるが、今日はよっこらしょとこなすだけ。登ると丁須の頭が見えてきた。ふぅ~ようやくだ。最後の鎖場をひと上りして山頂へ。すでに何人かの登山者がくつろいでおり、頭に上ろうと挑戦している人もいた。

ちょっと欲張りすぎた行程だったけど、たどり着けてうれしい。眼下の紅葉がきれいでしばしくつろぐ。下りもしばらくは鎖場急降下が続くが、紅葉がこれまで以上に美しく、鎖場でやれやれのため息をついたり、紅葉のすばらしさにため息をついたりと忙しい。巨大な岩峰の門のようなところを過ぎると道も平坦に歩きやすくなり、ラストスパートをかけて国民宿舎にもどった。

 

 

国民宿舎駐車場7:20-谷急沢出8:00/8:25-二俣9:00/9:10-大遠見峠11:10/11:50-丁須の頭14:20/14:35-国民宿舎駐車場16:30