ブナの沢旅ブナの沢旅
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2007.07.21
シンナソー~ヒヤマゴ下降
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2007年7月21日

 

安達太良の杉田川に行くはずだったが、悪天のため多少雨でも心配のない奥多摩の沢に変更。今回はsumireさんも参加。武蔵五日市で季節営業のレンタカーを使って北秋川の藤倉へ。バス停近くの秋川沿いの民家の脇から川に降りて支度をする。

少し上流の手に小滝をかけて出合っている沢がみえる。地元の人にシンナソーの場所を聞いても名前さえ知らない人もいるようだ。シンナソーは短い沢だが小滝が連続していて予想以上に面白い。沢幅も狭く小さいが次々と簡単な滝をかけていて楽しめる。

左途中の2段9mは下段が手がかりが乏しそうだったので、sumireさんに右側から巻いてロープをたらしてもらう。実際取り付いてみると思ったほど悪くなく、小難しくて面白かったので、ロープをフィックスして二人にもシングルロープの懸垂で降りてもらってトライすることを薦める。

上でロープを張ろうとしていると4人の中年男性パーティがやってきて、つぎつぎと確保なしで登ってくる。見ると沢靴をはいている人はいなくて登山靴ではないか。びっくりして声をかけると、昔はみなこうだったんだと余裕の対応。

しばらく行くと沢は小川のようになり、あたりも荒れた様相となるが、再び小滝が連続する。行く手に大き目の滝が見え、先ほどのパーティーが取り付いているのが見えてきた。クラック状の3段15m滝は直登できなそうにみえたが、sumireさんが登れそうだといって取り付き始め、シャワーを浴びながら果敢に登っていった。ロープを出してもらって登ったところ、確かにそれほど難しくはなかったが、ロープなしではやはり怖い。

この上はまた源頭部の小川のようになりしばらくして水が涸れる。わずかにつめて右岸の尾根に乗ると、ふみ跡というよりは登山道のような道になっていた。尾根の反対側は急斜面なので、少し登り返して傾斜のゆるくなったところから下降し、ヒヤマゴをめざす。200m近く下ってようやく沢に降り立つが、連日の降雨のせいか、水が泥水となっていてきたない。

1,2mの小滝が連続する沢で容易に下っていくと遡行図にはない堰堤が現れる。さらに下るとまた堰堤で下れそうもないので左岸の藪に入ると巻き道の踏みあとがありキャンプ場らしき広場にでた。沢水の水道があったのでベンチで沢装備をとき、民家の前を通って坂を少し下ると駐車場だった。

帰りは新しくできたらしい瀬音の湯というリゾート施設のような温泉に立ち寄った。宿泊施設もあり、檜原村が村運をかけた施設のようで、五日市方面からの近道となる立派な橋をかけた道路まで建設中だ。駅前には店がなかったので、駅のベンチで最後の乾杯をして電車に乗った。